ハーブ&ドロシー/アートの森の小さな巨人

全世界を感動で包んだ話題のドキュメンタリー
キャスト
ハーバード・ヴォーゲル HERBERT VOGEL &ドロシー・ヴォーゲル DOROTHY VOGEL
ハーバート・ヴォーゲルは1922年ニューヨーク州生まれ、高校を中退した後、郵便局員として働く。ドロシーは1935年ニューヨーク州生まれ。大学院卒業後、ブルックリン公立図書館の司書として定年まで勤め上げる。二人は1962年に結婚。アートに関心の高かったハーブは独学で美術を学び、アートには興味がなかったドロシーも実務面でハーブをサポートしながら二人で共にミニマル、コンセプチュアリズムを中心とした現代アートの作品をコレクションしてきた。毎日、いくつもの展覧会に出かけては、アーティストと友人のように交流しながら、新しい作家を精力的に発掘。ドロシーの収入を生活費にあて、ハーブのお給料を全て使って作品を購入する生活を40年にわたって続けた。やがてマンハッタンの1LDKのアパートが「楊枝1本の隙もない」ほどとなり、最終的に4000点ものコレクションを築き上げる。1992年、コレクションの全てをアメリカ国立美術館ナショナルギャラリーに寄贈することを決意。1000点余りは同美術館の永久保存に、そして残りの作品群は、アメリカ史上でも最大規模のアート寄贈プロジェクト『ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル・コレクション 50 × 50』として全米50州の美術館に50点ずつ、合計2500点寄贈された。その類まれなるコレクターとしての資質とアートに対する真摯な生き方は全世界で多くのメディアに紹介され、話題を呼んだ。

アーティスト ハーブ&ドロシーがコレクションした超有名なアーティストたち!(のほんの一部)
チャック・クロース CHUCK CLOSE

1940年アメリカ生まれ。米国内で文学と美学を学んだ後、ウィーンの造形芸術アカデミーに入学。抽象表現主義から出発したが、1966年頃から巨大なポートレイトを描き始める。写真そのままを転写するようにエアブラシや三原色、指紋などさまざまな手法で描き、視覚に訴える。

クリストとジャンヌ=クロード CHRISTO & JEANNE = CLAUDE

クリストは1935年ブルガリアに、ジャンヌ=クロードは同年モロッコに生まれる。ドイツの国会議事堂からパリのポンヌフ橋まで、さまざまなものを「梱包」したり、自然の中に大きな傘を立てるなど、センセーショナルな話題を巻き起こす、ランドスケープ型のスケールの大きなインスタレーション作品を制作する。昨年ジャンヌ=クロードが死去。

ロバート・マンゴールド RBERT MANGOLD

1937年アメリカ生まれ。赤やオレンジや黄色など明快な色の単純な図形を組み合わせたペインティングなど、幾何学形を平面構成したフラットアートで知られるアメリカのミニマリズムを代表する作家。1971年にはグッゲンハイム美術館で個展を開催するなど、高い評価を受けている。

ローレンス・ウィナー LAWRENCE WEINER

1942年アメリカ生まれ。60年代に言語を素材として扱うコンセプチュアル・アートで話題を呼び、以来、コンセプチュアリズムの中心的存在としてニューヨークとアムステルダムを行き来しながら活動。作品は、壁やガラスに言葉や文章をタイポグラフィーを組み合わせて描いたシンプルなもの。絵画やポスター、映像まで制作範囲は幅広い。

リンダ・ベングリス LYNDA BEGLIS

1941年アメリカ生まれ。ワックスペインティングやラテックスの彫刻をメディアとして、抽象表現をするアーティスト。ギャラリーの床に絵の具を流したり、男根をモチーフにした作品をつくるなど、アクション性やフェミニズム色の強い作家としても知られる。

河原 温 ON KAWARA

1933年愛知県生まれ。日本を代表するコンセプチュアル・アートの第一人者として、1965年よりニューヨークを拠点に創作活動を展開。「時間」や「存在」をテーマにした作品で知られ、なかでも一色に塗られたキャンパスに、ただその絵画の制作日を無機質な数字で描いた「日付絵画」などで国際的な評価も高い。

リチャード・タトル RICHARD TUTTLE

1941年アメリカ生まれ。ポスト・ミニマリズムの作家として、60年代半ばより、紙、木片、ボタン、針金、プラスティック、金属片など、日常生活の中に転がっているものを使って彫刻作品を制作。ありふれた素材が存在感のある世界を生み出す。近年、作品はペインティング、ドローイング、インスタレーションまで及ぶ。

ソル・ルウィット SOL LEWITT

1928年アメリカ生まれ。60年代にダン・フレヴィンやロバート・マンゴールドらと出会い、コンセプチュアリズムを代表するアーティストとなる。ウォールドローイングやスケッチ、彫刻などを発表。「コンセプチュアル・アート」という言葉を初めて公に使った人物でもある。2007年没。

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